リハビリテーション科紹介
リハ科基本方針
スタッフ一人一人が職員としての自覚を持ち、患者様の立場に立って行動します。また、常に自己研鑽に励み質の高い医療を提供する事を心掛けます。
当院リハビリテーション科では、「がんリハビリテーション」「運動器リハビリテーション」「心大血管リハビリテーション」の3本柱で専門性を活かしたリハビリテーションを行なっています。また、平成29年6月より365日リハビリテーションを行える施設となり、患者様の早期在宅・社会復帰を目指します。
リハビリテーションスタッフ
主任村井裕輔
理学療法士14名
がんリハビリテーション研修終了13名
心臓リハビリテーション指導士1名
心不全療養指導士2名
3学会合同呼吸療法認定士1名
日本リウマチ財団 登録理学療法士2名
リンパ浮腫セラピスト認定資格
(日本リンパドレナージスト協会)1名
Redcord Neurac2終了4名
リハビリテーション施設基準
運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
訓練内容
理学療法
がんリハビリテーション
がん患者様のリハビリテーションでは、「がんのリハビリテーション研修」を終了したリハビリ職員が、がんの特性や治療による合併症を考慮し、最大限の身体的、社会的、心理的、職業的活動を実現するサポートを行っております。
乳がんに対するリハビリテーションでは、乳がんの手術をされた方や、放射線・抗癌剤治療を行っている方で自宅退院に向け体力つくりが必要な方に対してリハビリテーションを行っています。
運動器リハビリテーション
骨折や変形性関節症、関節リウマチなどの関節機能低下、頸椎や腰椎が悪くなる脊椎疾患、スポーツによる運動器の障害などの患者様に対し、筋力強化やストレッチ(運動療法)や物理療法を用いて、筋力や関節の可動域改善を図り、日常生活動作の獲得や障害された機能を可能な限り改善し、職場復帰など社会活動を行えることを目指して行なっています。
心大血管リハビリテーション
心臓リハビリテーションでは、心機能の低下によってもたらされた全身の機能低下を回復させ、再発や新たな発症を防ぐために運動療法や食事療法など総合的なプログラムを行います。
終末期リハビリテーション
終末期リハビリテーションは疾患の末期、病態の進行に伴い身体機能の低下が起きてきます。体の可動域が減ってしまうと、関節の痛みや褥瘡などによる新たな苦痛や障害につながることも少なくありません。できるだけ人間らしく生活すること、今ある苦痛を最小限に緩和することを目指し個別にリハビリテーションを行っています。
物理療法
物理療法機器(首および腰の牽引・ホットパック・マイクロ波・干渉波・低周波・超音波など)を用いて物理的エネルギー(熱・光・電気など)を利用し、体の痛みの軽減や血液循環の改善、リラクゼーションなどを目的とした治療を行っています。
学会実績発表
- 平成30年5月 第26回 日本乳癌学会学術総会
佐伯PT「乳癌術後リンパ浮腫・上肢機能障害予防」 - 平成30年11月 第33回 日本臨床リウマチ学会
村井PT「関節エコー所見を客観的に評価して運動療法の負荷を検討した1例」 - 令和元年9月 第58回 九州リウマチ学会
村井PT「関節リウマチの疾患活動性と精神状態の関係性を考慮し早期に理学療法を試みた一例」 - 令和3年1月 第9回 日本がんリハビリテーション研究会
高山PT「当院血液内科がん患者のリハビリテーション~リハ実施前後の身体能力とQOLの変化量との関連性について~」 - 令和4年3月 第63回 九州リウマチ学会
村井PT「関節リウマチ(RA)パンフレットの有効性について」 - 九州リウマチ 第42巻2号(論文掲載)
村井PT「関節リウマチ治療で精神心理面を含めた臨床寛解達成のため早期に理学療法を介入する試みについて」 - 令和4年3月 第65回 九州リウマチ学会
村井PT「関節リウマチ患者で足部アライメント是正により中足趾節関節炎を改善させる可能性について」 - 令和4年3月 第65回 九州リウマチ学会
森山PT「関節リウマチ(RA)の初回治療時に足部に対する理学療法を介入する試みについて」 - 令和4年3月 日本医療マネジメント学会第25回熊本支部学術集会
尾上PT「関節リウマチ(RA)患者の外来リハビリテーションにおける身体機能向上及び病院収益増加に向けた取り組み」 - 令和5年3月 第67回 九州リウマチ学会
村井PT「関節リウマチ患者の中足趾節関節痛に関連する要因について」 - 令和5年3月 第67回 九州リウマチ学会
尾上PT「変形性膝関節症を合併した関節リウマチ患者において、滑膜炎に配慮し関節可動域訓練を長期間実施した一例」
行事実績
平成30年11月13日「第1回出張健康イベント」
地域の方々の健康増進を目的に、大江公民館において大腸肛門病センター高野病院と共同にて開催され約90名の参加がありました。
14日の「世界糖尿病デー」に伴い、医師・管理栄養士による糖尿病に関する健康講話、
保健師、管理栄養士、薬剤師等による健康測定や健康相談を実施し、理学療法士からは運動指導を行いました。
令和元年10月19日「第27回くまもと森都・市民講座」
「リウマチ性疾患におけるゲノムとは」についてリウマチ膠原病内科の高岡医長より講演会が行われました。その後、リハビリテーション科の村井PTより「正しい運動方法と生活動作の注意点」について、リハビリテーションの観点から写真提供を含めた話をしました。当日は、約90名の参加があり最後には多数の質問が上がりました。