認定看護師
認定看護師とは日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動を行う者をいいます。
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認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。
- 個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
- 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
- 看護職に対しコンサルテーションを行う。(相談)
感染管理認定看護師
感染管理認定看護師は、ありとあらゆる感染源から人々を守ることが仕事です。病院を訪れる外来患者さんや入院患者さんに感染させないこと、患者さんの家族やお見舞いに訪れた人、病院に勤めるほかの看護師、医師などの医療従事者、医療事務員などの病院関係者を守ることが重要です。
活動内容は、耐性菌などの調査や、手術部位感染防止対策や、医療関連感染のサーベイランス、院内の感染防止対策の状況確認と指導を行う院内ラウンド、感染対策マニュアルづくりなど多岐に渡ります。
多職種と連携を図り、組織的に関わりを持つことで人々を感染から守る活動をしています。
がん化学療法認定看護師
「人生会議」をご存知でしょうか、私は、今後の治療・療養についてご本人・家族と医療従事者が繰り返し話し合い、最善の医療・ケアが受けれるよう支援する役割を担っています。患者様やその家族の残された人生について会議(話し合いの場をもち)をし、自分達らしい生活を送るためのサポートを目指しています。抗がん剤の目的を大きく分けると、手術前や手術後、延命目的のための治療などがあります。抗がん剤の副作用などによっては、その選択に迷われる患者様も多く、納得した上で治療を受けていただけるように努めています。また、日々進歩する抗がん剤の専門的知識を習得し、確実・安全に抗がん剤の投与管理を行い、自宅での副作用に対する対処法などの支援も行います。安心して治療が受けられるよう患者さんの思いに寄り添った看護を目指してスタッフみんなで支援させていただきます。11月30日はいい看取り・看取られの日です。「人生会議の日」とし、人生の最終段階における医療・ケアについて考えるきっかけの日にされてみてください。
緩和ケア認定看護師
緩和ケアとは、重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア(日本緩和医療学会による『市民に向けた緩和ケアの説明文』)とされています。さらにわかりやすく一言でいうと「病気に伴う心と体の痛みを和らげること」(厚生労働省緩和ケア推進検討会)となります。
たとえば、がん患者さんや家族は、病気が分かったとき、治療の経過、あるいは再発や転移がわかったときなどのさまざまな場面でつらさやストレスを感じます。その場合、緩和ケアでは患者さんと家族が自分らしく過ごせるように、医学的、身体的な側面に限らず、いろいろな場面で幅広い対応をしていきます。
認知症看護認定看護師
超高齢化社会を迎え、認知症の患者は増加しており、地域、病院、高齢者施設においては認知症の診断を受けていない方も多い現状です。
私は、認知症ケアの理念であるパーソンセンタードケアを基盤とし、入院された患者さんの認知症の病態だけでなく、加齢に伴う変化を理解したうえで、その人の尊厳を大切にしていきたいと思います。また、その人のセルフケアの力を見出し、伸ばす働きかけや、その人らしい生活が送れるようにご家族や他職種と連携を図り、地域で生活できるようにお手伝いをしていきたいと思います。