○医療機関からのコメント 2019年診断症例として980件のがん登録を行った。2018年症例の登録数913件と比べ、2019年登録件数は67件増加した。登録数を部位別で見ると、2018年症例と比較して子宮、悪性血液疾患、胃、肝臓、食道、大腸、皮膚の件数は増加した。 【当院の特徴】 2019年データでは、乳がんが502例(51.2%)と多く、悪性血液疾患147例(15.0%)、子宮がん122例(12.4%)、皮膚がん54例(5.5%)、肝がん41例(4.2%)と合わせて全体のほぼ9割を占めている。その他は大腸がん38例(3.9%)、胃癌23例(2.3%)、膵14例(1.4%)の順に多かった。主ながんについては、ほぼ自施設で診断から治療まで施行されている。 【患者の年齢層】 登録患者の平均年齢は62.4歳(男性74.82歳、女性59.4歳)。男女比は約2:8と女性が多い傾向にあった。主な内訳は乳がんが 59.7歳、悪性血液疾患 71.4歳、子宮がん 41.8歳、大腸がん 70.5歳、皮膚がん 78.6歳、肝がん 71.0歳であった。 【患者の医療圏】 患者住所は、半数以上(60.8%)が熊本市内だったが、その他にも菊池11.2%、宇城3.6%、上益城6.2%、天草3.8%、有明5.1%、などの医療圏からの受診が多い。昨年との比較では熊本市、有明、菊池、阿蘇、上益城医療圏からの受診が増加した。 【部位別治療内容】 乳がんに対しては手術療法、化学療法、内分泌療法と集学的に治療が実施されている。造血器腫瘍は、化学療法が施行されており、自己血末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法も施行されている。皮膚がん、子宮がん、胃がん、大腸がんは手術療法を中心とした治療が行われている。肝臓がんについては他院で治療後の後治療目的にて紹介になる場合が多いため手術症例は少なく、TACEなどを含む化学療法を施行した症例が多くなっている。 ①患者住所医療圏別登録の状況(2019年診断症例) ②平均年齢と年次比較 ③発見経緯 5大部位の内訳 ④性別主要部位別件数と平均年齢 ⑤性別年代別登録内訳と年齢分布 ⑥診断年別主要部位別登録件数 ⑦主要部位別病期分類(総合Stage) ⑧治療施設の内訳(自施設における初回治療の状況) ⑨主要部位別治療の内訳 ⑩5大部位(総合Stage別)の主な治療 こちらもご覧ください。 セカンドオピニオン 診断書文書料金表 診療科・部門一覧 診療科ニュース
2019年診断症例として980件のがん登録を行った。2018年症例の登録数913件と比べ、2019年登録件数は67件増加した。登録数を部位別で見ると、2018年症例と比較して子宮、悪性血液疾患、胃、肝臓、食道、大腸、皮膚の件数は増加した。
【当院の特徴】
2019年データでは、乳がんが502例(51.2%)と多く、悪性血液疾患147例(15.0%)、子宮がん122例(12.4%)、皮膚がん54例(5.5%)、肝がん41例(4.2%)と合わせて全体のほぼ9割を占めている。その他は大腸がん38例(3.9%)、胃癌23例(2.3%)、膵14例(1.4%)の順に多かった。主ながんについては、ほぼ自施設で診断から治療まで施行されている。
【患者の年齢層】
登録患者の平均年齢は62.4歳(男性74.82歳、女性59.4歳)。男女比は約2:8と女性が多い傾向にあった。主な内訳は乳がんが 59.7歳、悪性血液疾患 71.4歳、子宮がん 41.8歳、大腸がん 70.5歳、皮膚がん 78.6歳、肝がん 71.0歳であった。
【患者の医療圏】
患者住所は、半数以上(60.8%)が熊本市内だったが、その他にも菊池11.2%、宇城3.6%、上益城6.2%、天草3.8%、有明5.1%、などの医療圏からの受診が多い。昨年との比較では熊本市、有明、菊池、阿蘇、上益城医療圏からの受診が増加した。
【部位別治療内容】
乳がんに対しては手術療法、化学療法、内分泌療法と集学的に治療が実施されている。造血器腫瘍は、化学療法が施行されており、自己血末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法も施行されている。皮膚がん、子宮がん、胃がん、大腸がんは手術療法を中心とした治療が行われている。肝臓がんについては他院で治療後の後治療目的にて紹介になる場合が多いため手術症例は少なく、TACEなどを含む化学療法を施行した症例が多くなっている。