基本情報

○医療機関からのコメント

2015年診断症例として1,690件のがん登録を行った。乳腺外科の新設に伴い、登録数は前年の244件から大きく増加した。

【当院の特徴】
2015年データでは、乳がんが1,372例(81.2%)と多く、悪性血液疾患133例(7.9%)、と合わせて全体のほぼ9割を占めている。その他は皮膚がん50例(3.0%)、肝がん47例(2.8%)、子宮がん29例(1.7%)、大腸がん16例(0.9%)、胃がん11例(0.7%)の順に多かった。5大がんについては、ほぼ自施設で診断から治療まで施行されている。

【患者の年齢層】
登録患者の平均年齢は62.0歳(男性71.3歳、女性60.9歳)。男女比は1:9と女性が多い傾向にあった。主な内訳は乳がんが60.0歳、悪性血液疾患72.4歳、皮膚がん77.3歳、子宮がん46.0歳、肝がん71.3歳、大腸がん75.1歳、胃がん70.0歳であった。

【患者の医療圏】
患者住所は、半数以上(56.9%)が熊本市内だったが、その他にも菊池9.9%、有明5.9%、上益城5.7%、宇城5.0%、天草3.9%などの医療圏からの紹介が多い。昨年との比較では菊池、宇城、上益城をはじめとして各医療圏から紹介が増加した。

【部位別治療内容】
乳がんに対しては手術療法、化学療法、内分泌療法と集学的に治療が実施されている。造血器腫瘍は、化学療法が施行されており、自己血末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法も施行されている。皮膚がん、子宮がん、胃がん、大腸がんは手術療法を中心とした治療が行われている。
肝臓がんについては他院で治療後の後治療目的ににて紹介になる場合が多いため手術症例は少なく、TACEなどを含む化学療法を施行した症例が多くなっている。

診断年別登録件数(参考)

①患者住所医療圏別登録の状況(2015年診断症例)

患者住所医療圏別登録の状況(2015年診断症例)

②診断時年齢分布と平均年齢の推移

診断時年齢分布と平均年齢の推移

③性別主要部位別件数と平均年齢(2015年診断症例)

性別主要部位別件数と平均年齢(2015年診断症例)

④性別年代別登録内訳(2015年診断症例)

性別年代別登録内訳(2015年診断症例)

⑤診断年別主要部位別登録件数

診断年別主要部位別登録件数 診断年別主要部位別登録件数

⑥主要部位別治療の内訳(2015年診断症例)

主要部位別治療の内訳(2015年診断症例) 主要部位別治療の内訳(2015年診断症例)