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理事長・院長あいさつ

理事長あいさつ

理事長あいさつ

 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は大変お世話になっており、誠に有難うございます。厚く御礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症発生から早4年が過ぎ、昨年5月から感染症法における位置づけが5類に移行して大きな節目を迎え、社会経済活動は次第に「平時」に戻ってきました。当院でも2021年1月からコロナ専用病棟に振り替えて運用してきた「地域包括ケア病棟」30床を昨年5月から復活させて運用しています。しかしながら、コロナとの闘いはまだまだ先が見えず、医療の現場では当分の間は苦労が続きそうです。また、6月の診療報酬改定に先立ち、4月には医師の働き方改革と第8次医療計画がスタートします。改めて、2040年を見据えた地域医療構想における自病院の立ち位置と果たすべき社会貢献、役割は何かをしっかり認識することが求められます。

 当院ではこの春から腫瘍内科を新設いたしました。これによりがん診療拠点病院として、これまで以上にがん治療における多彩なニーズにお応えすることができると存じます。また、総合診療科が昨年度の2名体制から3名体制となって、大きくパワーアップすることになりました。専門性を持った医療の提供は勿論ですが、地域に根差した総合診療の提供に努めて参ります。昨年末に「紹介受診重点医療機関」に選定されていますので紹介を受けうる外来であるとともに逆紹介の促進による外来機能の充実、および総合診療科を中心とした全診療科の協力体制の下に当院で対応可能な地域の急性期医療・二次救急医療に積極的に対応します。加えて腫瘍内科を開設したことによって腫瘍精神科、緩和ケアチーム、がんリハなどと併せて更なるがん診療の充実を図り、「熊本県指定がん診療連携拠点病院」としての役割を果たしていく所存です。

 本年度も顔の見える医療連携の促進と質の高い医療を通じて、「地域に愛され、親しまれる、地域に密着した病院」を目指してがんばりますので、相変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和6年4月理事長 藤山 重俊

院長あいさつ

院長あいさつ

 新年度を迎えまして、皆様益々ご健勝の事と存じます。いよいよ医療界としては大きな変革となる2024年度がスタートしました。第8次医療計画のスタート、医師の働き方改革の本格的な開始、診療報酬・介護報酬の同時改訂という、いずれも重要な改革が同時に始まるという大きなうねりの中で、全職員一致団結して医療を前に進めていくぞという決意を改めて心に誓う4月となりました。

 第8次医療計画の中で医療提供体制の6事業に救急医療と感染症があります。救急医療に関しまして当院はこれまで二次救急病院として対応させていただき、三次救急病院の負担を減らすべく高齢者のプチ救急にも積極的に対応してきました。しかしながら昨年度、熊本大学病院からの整形外科医の派遣が困難になり、一時的に手術が必要な高齢者の骨折などの救急が受け入れできなくなっています。また、昨年働き方改革のため病院として宿日直許可を取得したことから、かかりつけ患者以外の深夜帯の救急車搬入をお断りさせていただいており、地域医療に十分貢献できていないことを心苦しく感じております。

 今年度は総合診療科をさらに充実させ、在宅療養支援病院として地域の高齢者医療に貢献させていただき、さらに来年度に向けて整形外科救急の再開に努力して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。感染症に関しましては、当院は2021年1月から2023年5月まで新型コロナ感染症に対して地域包括ケア病棟をコロナ専用病棟に転換して対応して参りました。今年度から始まる第8次医療計画で述べられている新興感染症蔓延時の対応に関しましても、新型コロナ感染症時と同様に専用病棟へ転換して対応していく所存であることを、熊本・上益城地区地域医療構想会議で述べさせていただきました。当院には感染症科はありませんが感染症専門医と新型コロナ感染蔓延期に活躍しましたインフェクションコントロールチームがありますので、感染症対策には自信を持っております。

 2024年6月の診療報酬改定は、おそらくこれからの日本の医療の仕組みを大きく変えてくるものになることも予想されます。当院は昨年12月に紹介受診重点医療機関に指定されましたので、外来機能はこれまで以上に皆様方からのご紹介を受けさせていただき、また逆紹介で皆様方に外来治療継続や経過観察の患者さんをお願いしなくてはなりません。今後とも、これまで以上に当院との密な病診連携を何卒よろしくお願い申し上げます。

令和6年4月院長 鈴島 仁