○医療機関からのコメント 本年度は合計221件のがん登録を行った。登録数は昨年より16件減少した。 【当院の特徴】 当院では例年通り造血器悪性腫瘍が多く87例(39.4%)であり、肝がん66例(29.9%)と合わせて全体のほぼ7割を占めていることが大きな特徴と考えられる。その他は大腸がん18例(8.1%)、胃がん13例(5.6%)の順に多かった。5大がんについてはほぼ自施設で診断から治療まで施行されている。 【患者の年齢層】 登録患者の平均年齢は72.5歳(男性71.9歳、女性73.5歳)。男女比は1.4:1と男性がやや多い傾向にあった。主な内訳は造血器腫瘍が74.3歳、肝がん71.8歳、胃がん73.0歳、大腸がん63.2歳であり、ほぼ前年同様だった。 【患者の医療圏】 患者住所は、ほぼ半数(57.0%)が熊本市内だったが、その他にも菊池10.9%、上益城9.0%、天草8.6%と周辺地域からの紹介も多い。昨年との比較では阿蘇からの紹介が減少したのに比べ、上益城からの紹介が増加した。 【部位別臨床ステージと治療内容】 最も多い造血器腫瘍はほぼ全例に化学療法が施行されており、時に自己血末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法まで施行されている。胃がんは早期がんが多く内視鏡的切除が69.2%と多かった。大腸がんでは18例中15例に外科的あるいは腹腔鏡下での手術が施行されている。肝臓がんについては他院で治療後の後治療目的に紹介になる場合が多いため手術症例が少なくTACEなどを含む化学療法を施行した症例が多い特徴がある。 ①患者住所医療圏別登録割合と件数 ②診断時年齢分布と平均年齢の推移 ③診断年別 主要部位別件数 ④男女別主要部位別件数と平均年齢 ⑤主要部位別治療の内訳 こちらもご覧ください。 セカンドオピニオン 診断書文書料金表 診療科・部門一覧 診療科ニュース
本年度は合計221件のがん登録を行った。登録数は昨年より16件減少した。
【当院の特徴】
当院では例年通り造血器悪性腫瘍が多く87例(39.4%)であり、肝がん66例(29.9%)と合わせて全体のほぼ7割を占めていることが大きな特徴と考えられる。その他は大腸がん18例(8.1%)、胃がん13例(5.6%)の順に多かった。5大がんについてはほぼ自施設で診断から治療まで施行されている。
【患者の年齢層】
登録患者の平均年齢は72.5歳(男性71.9歳、女性73.5歳)。男女比は1.4:1と男性がやや多い傾向にあった。主な内訳は造血器腫瘍が74.3歳、肝がん71.8歳、胃がん73.0歳、大腸がん63.2歳であり、ほぼ前年同様だった。
【患者の医療圏】
患者住所は、ほぼ半数(57.0%)が熊本市内だったが、その他にも菊池10.9%、上益城9.0%、天草8.6%と周辺地域からの紹介も多い。昨年との比較では阿蘇からの紹介が減少したのに比べ、上益城からの紹介が増加した。
【部位別臨床ステージと治療内容】
最も多い造血器腫瘍はほぼ全例に化学療法が施行されており、時に自己血末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法まで施行されている。胃がんは早期がんが多く内視鏡的切除が69.2%と多かった。大腸がんでは18例中15例に外科的あるいは腹腔鏡下での手術が施行されている。肝臓がんについては他院で治療後の後治療目的に紹介になる場合が多いため手術症例が少なくTACEなどを含む化学療法を施行した症例が多い特徴がある。