手術症例数
平成27年度実績
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乳腺センターがオープンした4月・5月は診療体制を整えることが第一の目標でしたが、乳がんチーム医療研究会が発足し、患者さんのためという共通の目標を掲げることにより診療体制が次第に整ってきました。そういう状況のなか多くの患者さんに来院頂き、順調に手術症例数は増えてきています。表に示しますように1年間の手術症例は悪性・良性疾患合わせて294例でした。うち乳がん初発例に対する手術は266例でした。近年の特徴としては乳房温存手術よりも乳房切除症例が多くなってきていることです。これには以下の理由が考えられます。
- 術前MRI検査の進歩により別の部位(手術予定している側の乳房内に新たながんが見つかる場合・反対側の乳房に新たにがんが見つかる場合)に小さながんが発見される ことが多くなった
- 乳房切除~乳房再建を選ぶ方が増えてきた
- 遺伝性乳がんでは乳房切除が勧められている
- 乳房温存手術のあとに、温存した乳房から新規の乳がんが発生するリスクを心配して などが考えられます。しかしながら、いずれの場合も適切な診断のもと患者さん、家族の方と十分な話し合いを行った上で手術方法を決定しています。
※表は27年度実績