当科の特徴
当院に乳腺センターを開設し5年目を迎えました。近年の乳がん診療は目覚ましい進歩がみられており、特に分子標的治療薬という新しいタイプのがん治療薬の開発が進み、実際に治療成績の改善がみられています。また、遺伝性乳がん(遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC))の診断や治療に対する保険診療の適応が拡大され、より積極的に診断や治療が行えるようになりました。
当科では、遺伝性乳がんに関する相談、検査を保険診療として行っております。また、HBOCと診断をされた方に対する定期的なMRI検査や予防的手術も保険診療として受けていただくことが可能ですのでご相談ください。
外来や入院患者数は地域の先生方との連携を強化し、増加傾向にあります。患者さんご自身が病気で心配な時や、具合が悪い際にはいつでも診療できる体制を整えています。
手術では、乳房切除術、乳房温存術、腫瘍摘出術、リンパ節郭清術、良性腫瘍切除、リンパ節生検などを行っています。また、乳がんに対する治療法として抗がん剤による治療があります。当科では抗がん剤による治療件数も年々増加しています。
患者さんにとって診断や治療方法の選択に際して重要なセカンドオピニオンも行っています。相談内容として、初発時における手術方法・術後治療方法の選択や再発時における治療方針等に関する相談を受けています。
乳がん検診についても積極的にお受けしており、熊本市が行っている対策型検診、病院が主体で行っている任意型検診があります。特にマンモグラフィー検診ではオプションではありますが超音波による検診も行っています。